早漏に悩む男性は、「なぜ自分は射精コントロールが出来ないのか?」「もしかしたら脳の構造や働きに問題でもあるのでは?」と考える方もいると思います。
しかし、不安になることはありません。
早漏に悩む男性は、早漏ではない男性と比較して脳に異常があったり性能が劣っているというわけではありません。
僕も過去ずっと早漏に悩んでいて、周りの友人の一人は「セックスは何としても30分は持続させる」と豪語している中で、どうして自分だけが早漏れしてしまうのかと疑問に思ったものです。
ここでは、早漏と脳の関係性についてのお話と、脳から早漏対策をする唯一の方法についてシェアします。
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男性が射精に至るしくみ
早漏と脳の関係について知るためには、まず男性の射精のメカニズムについて学ぶ必要があります。
早漏の男性が関心があるのが、性的興奮が高まり勃起したペニスが「射精をする」と判断するそのしくみだと思います。
オーガズムに達したペニスが射精をする時は、射精中枢というところから出る信号によって引き起こされます。
射精中枢とは?
「射精中枢」とは、脊髄の中にある性的な刺激信号を蓄積する役割を持っている。この「射精中枢」に一定の刺激が蓄積されることで、「射精せよ」と脳に命令する。
脳が制御できない現象であることから、射精反射と表現されることもある。
「反射」というのは、自分の意思で止めることが出来ない。例えば、突然殴りかかられたら、筋肉は硬直して臨戦態勢をとる。拳が飛んで来たら、ガードするなり避ける。これは、「自己防衛反応」であり頭で考える前に身体が反応している。
ある動物実験では、「射精中枢」に電気刺激を与え続けたところ、射精反射をしたという結果も出ているそうです。
この「射精中枢」を管理しているのが、交感神経と呼ばれる自律神経です。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。
昼間の活動時間には「交感神経」が働き、リラックス状態や睡眠時には「副交感神経」が働いています。
私たち人間は、生きていく為には心臓を動かしたり、食べたものを体内で栄養素に分解して吸収しています。
では、それらの行動を意識的にやっているか?と聞かれたら、違いますよね。そこを司るのが、「交感神経」です。
寝ている時も、寝てるからと言って体内のすべての活動を停止したら死んでしまいます。
やはり血液を巡回させたり、呼吸をする必要があります。その役割を担うのが「副交感神経」です。
早漏と脳の関係について
ここまでのお話では、以下の内容について執筆いたしました。
- 男性の射精を司るのは腰椎にある「射精中枢」である
- 「射精中枢」は交感神経によって管理されている為、自分でコントロールできない
そうなると、早漏と脳はまったく関係ないように感じますが、そうではありません。
面白いことに、射精するときは「交感神経」が優位に働いているわけですが、射精に至る前は「副交感神経」が働いているといわれています。
つまり、「副交感神経」が優位な状態で性的興奮や刺激を受け続けると、「射精中枢」に刺激が蓄積されていくことで、「交感神経」に切り替わり「射精反射」が起こるのです。
(※男性は初エッチのプレッシャーや興奮で、勃たなくなるのは意外と良く聞く話ですよね。これは、「交感神経」が優位に働いていることが原因です。
脳から早漏治療する方法とは?
では早漏対策はどうすれば良いのか?と考えていくと、リラックスモードの「副交感神経」が働いている状態をいかに長くキープできるのかによって、持続力が変わってくることが分かります。
脳から対策する方法としては、セロトニンの分泌量を増やすのが効果的です。
「セロトニン」とは、脳内の伝達物質の名称です。
「セロトニン」は「副交感神経」が働いている時に分泌されているといわれており、早漏に悩む男性は早漏ではない男性と比べて、セロトニン量が少ないとの説もあります。
「セロトニン」は心身ともにリラックス状態になった時に分泌されることから、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
「セロトニン」を増やすためには、以下の対策が有効とされていますね。
- 早寝早起きをして太陽の光を浴びる
- 一定のリズムで行う軽い運動や咀嚼(そしゃく)をする
- 人とのスキンシップ・グルーミング
- トリプトファンを摂取する
- 腸内環境を整える
早寝早起きをして太陽の光を浴びる
一日をエネルギッシュにスタートさせるためには、太陽の光を浴びて目覚めるのが良いとされています。
人は、太陽の光を浴びることで睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌をストップさせて、「セロトニン」の分泌を促します。
少し話がズレますが、朝の目覚めが良くない理由の一つに「メラトニン」の分泌が関わっているといわれています。日々学業や仕事で忙しい現代人は、毎朝目覚まし時計やアプリのけたたましい電子音で目覚めています。
これでは、目覚めてからも「メラトニン」の分泌が止まらず、「セロトニン」が分泌されないために、目覚めの悪い朝を繰り返すことになります。
起きたらすぐに顔を洗い、カーテンを開けて陽を浴びつつのんびり出来ると良いのですが、普段の忙しさからなかなか優雅な朝を過ごせる人っていないですよね。
そこで最近では、音でなく光を浴びることで目覚めることが出来る目覚まし時計が最近メディアに取り上げられて注目を集めています。
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一定のリズムで行う軽い運動や咀嚼(そしゃく)をする
「セロトニン」の分泌を促すための運動は、身体に負荷のかからないやり方でも問題ありません。
例えばガムを噛むことも、「咀嚼(そしゃく)」に当てはまります。スポーツ選手でいうと、メジャーリーガーがピッチャーマウンドでガムをクチャクチャやっていますが、あれは緊張をほぐし集中力を高めるために行っていることです。
食べ物を噛んで細かくすることを「咀嚼(そしゃく)」といいます。
ガムに限らず、ゆっくりとした一定のリズムで「咀嚼」することで、「セロトニン」の分泌を促します。
健康面を考えるなら、ウォーキングやスクワット、階段の上り下り、サイクリング、呼吸法など、運動習慣にリズムを取り入れることも効果的です。
時間にすると一日5分以上の軽い運動を3か月以上継続するだけで、効果が出てきます。
人とのスキンシップ・グルーミング
グルーミングとは、ペット業界のトリマーさんなどが使う用語で、動物どうしの毛づくろいやスキンシップ、または人間と動物が触れ合う行為もこの用語で表現します。
しかし、ここでいう「グルーミング」は、人間どうしのスキンシップを行うことです。
人と人どうしの触れ合い(握手やハグ、マッサージなど)によって、「セロトニン」の分泌を促す効果が期待できるとして、うつ病患者の治療にも取り入れられています。
身体の触れ合いだけでなく、友人や恋人との意思疎通や楽しい会話によって、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンという伝達物質の分泌量も増加します。
「オキシトシン」によって幸せな気分になると、相乗効果で「セロトニン」の分泌を促すと言われており、相乗効果が期待できます。
トリプトファンを摂取する
早漏予防に必要な「セロトニン」は、体内にある内の9割以上が腸に存在しています。
しかし、早漏予防に関わるのはあくまでも脳内で生成される「セロトニン」であり、全体の2%程度だといわれています。
脳内の「セロトニン」量を増加させるために必要となる主成分が、トリプトファンです。
体内で作り出すことはできず、食べ物やサプリメント・医薬品などから摂取することになります。
「トリプトファン」は、「肉」「魚」「豆類」「チーズ」などに多く含まれていますが、炭水化物に含まれる「糖分」と一緒に摂取することで、脳内へスムーズに取り込まれるといわれています。
「トリプトファン」は、特定の食材を取り続けるよりも、バランスの取れた食事生活が大事です。
「セロトニン」を生成する為には、「トリプトファン」以外にも「ビタミンB6」「鉄分」「マグネシウム」など様々な栄養素を必要とするためです。
無理なダイエットなどをせず、基本的にはバランスの取れた食生活をしていれば、「トリプトファン」が不足することはありません。
「日々の多忙な生活リズムによって、食事の栄養バランスがとれない」という方は、サプリメントによる補助商品の利用も検討しましょう。
腸内環境を整える
毎日摂取する食事から、栄養素を分解・吸収しながら「セロトニン」を生成させることで、腸から脳内へしっかり行き渡るようになります。
下痢や便秘を繰り返したり、不摂生が続くと腸内環境が悪化して、「トリプトファン」や「ビタミン」が不足します。
食事の改善だけでなく、ストレスの解消や規則正しい生活や睡眠時間を確保することが大切です。
早漏が抗うつ剤によって治る?
これまで述べてきた「セロトニン」を増やすための方法は、うつ病患者のリハビリに利用されるものです。
「うつ」を発症する患者は「セロトニン」が減少している為、自律神経の切り替えがうまくいかずに早漏になってしまうケースが多いです。
ここから、「うつ病患者に有効な薬を服用することで、早漏症にも効果がある」という仮説を元に、世界で初めて発売されたのがプリリジーという飲み薬です。
日本では、一部のクリニックを除いて未認可です。価格も高額ですが、最近ではジェネリック医薬品を個人輸入によって手に入れる方法が一般的です。
(※早漏防止薬を購入するときに、良くSSRIという用語を見かけますが、これはうつ病患者に処方する薬の総称です。)
まとめ
日本においては、早漏を治療するために薬を服用するというのは一般的ではありません。
政府は認可していないですし、そもそも日本では早漏を病気だという考えを持っていません。
本来、うつ病ではない早漏に悩む男性が早漏治療薬を服用することで、以下のような副作用があることは確認されています。
- 「おう吐」
- 「めまい」
- 「下痢」
- 「頭痛」
- 「不眠」
- 「倦怠感」
ただ、これらの副作用は、薬を服用するうえで良く聞く症状です。
早漏治療薬で問題となっているのが、薬剤性EDと呼ばれる副作用です。
薬剤性EDとは
早漏防止薬を常用することで、問題となってくる副作用が「薬剤性ED(インポテンツ)」です。
男性がペニスを勃起させるために不可欠なのが、テストステロンという男性ホルモンです。男性は、性的な興奮・刺激を受けると「テストステロン」が発生します。
実は、早漏防止薬の中には、抗アンドロゲン作用(※テストステロン分泌を抑える働き)がある製品もあります。
他にも様々な原因があるとされていますが、薬剤性EDとは、薬の副作用によって体内で「テストステロン」の分泌量が抑制されてしまい、勃起不全となる症状です。
代表的な製品では、もともと抗うつ剤として知られる錠剤タイプのプリリジー(SSRI)などがあります。薬剤性EDの症状は多くの場合、服用を中止すれば勃起力は回復すると言われていますが、高齢者は回復に至るまでに時間がかかるケースもあります。
早漏治療薬は、ED治療薬と併用できることが多いので、どちらも服用することで勃起力と早漏改善を同時に行う方もいます。
- 早漏治療薬の服用タイプは「うつ病」を治すものであり副作用がある
- 早漏治療薬の入手方法は自己責任による個人輸入になる
数ある「SSRI」の中には、副作用により自殺願望が付きまとう恐ろしい症状もあります。しかも、勃起力が低下したらそれ用の薬も必要となる…健康で生きている早漏の男性が、果たして利用すべき薬なのだろうかと考えると疑問が残りますよね。